2テサロニケ 3:17の解説

聖句: 2テサロニケ 3:17 これは、私が手で書いた印を持った手紙である。すべての手紙には、私、パウロの印がある。

聖句の意味

この聖句は、パウロが書いた手紙の中で、彼の個人的な印を持っていることを示しています。これは、彼の著作の信頼性を保証し、偽の手紙から信徒を守るためのものでした。

聖句の解釈

• 印の重要性: パウロの印は、彼自身がこの手紙の著者であることを証明するものであり、教会に対する彼の権威を示しています。
• 信者への警告: 偽の手紙が流通する危険があるため、パウロはこの印を用いて信者に警告を発しています。

神学的な背景

パウロは、初期の教会において頻繁に手紙を書き、教えを伝えましたが、偽の教えは常に存在しました。この手紙は、彼の教えの真実性を確認する重要なものです。

比較聖句

• コリントの信徒への手紙第一 16:21 - 「私、パウロがあなたたちに挨拶します。」
• ガラテヤ人への手紙 6:11 - 「私の手で書いた大きな字で、あなたたちに書いています。」
• フィリピ人への手紙 4:21 - 「私のところにいる者たちから、主にあってあなたたちすべてに挨拶します。」
• ローマ人への手紙 16:22 - 「私、テルトゥス、主にあってこの手紙を書いています。」
• エペソ人への手紙 6:24 - 「私の愛のうちに、すべての人に恵みがありますように。」
• コロサイ人への手紙 4:18 - 「この手紙の署名は私、パウロの意志です。」
• テトスへの手紙 3:12 - 「あなたにあてた手紙がないか、確認してみなさい。」

神の言葉の解釈と関連性

この聖句は、パウロが神の言葉をどのように大切にしていたかを示すものです。また、彼のメッセージに対する真摯さを反映しています。

他の聖句との繋がり

パウロの手紙は、新約聖書の中で相互に関連し合っており、彼の教えと思想を通じて多くのテーマが継承されています。

結論

2テサロニケ 3:17は、パウロの手紙が単なる文書以上のものであり、神から与えられた権威と真実性の証であることを端的に示しています。この聖句を通じて、信者は神の言葉を忠実に学び、偽の教えから守られるように努めることが求められています。