2コリント13:11の解釈と意味

『最後に、兄弟たちよ、喜びなさい。完全にされ、互いに励まし合い、一つに心を合わせ、平和を保ちなさい。そうすれば、愛の神、平和の神があなたがたと共におられるでしょう。』

聖句の背景と文脈

この聖句は、パウロがコリント教会に宛てた手紙の締めくくり部分であり、教会の信者たちに向けて励ましを与えるものです。パウロは、神の愛と平和を求め、信者たちが一体となって歩むように促しています。

コメントリーの要約

• マシュー・ヘンリーのコメント： ヘンリーは、パウロの勧告が何よりも信者たちの間の一致と思いやりを強調していることを指摘します。彼は、教会の成長と健康は相互の励ましと愛の中にあると強調します。
• アルバート・バーンズの注釈： バーンズは、信者たちが喜びを持って互いに支え合う重要性に焦点を当て、これが神の平和をもたらすと述べます。また、彼はこの聖句がクリスチャン生活の基本であると強調します。
• アダム・クラークのコメント： クラークは、互いに励まし合うことで、教会がより強固になり、神の意志を実現することができるとしています。彼は、教会の完全さがどのように信者同士の協力から生まれるかを解説します。

聖句の意味と教訓

この句は、クリスチャン同士の助け合いと、一体感の重要性を説いています。喜びを持って生きること、また互いに思いやりを持ち、心を一つにして平和を守ることが求められています。このような姿勢が、神からの愛と平和を享受するための道であると教えています。

聖書の交差参照

• ローマ 15:5-6： 「どうか、忍耐と励ましの神が、あなたがたをキリスト・イエスによって、一つの心を持たせてくださいますように。」
• フィリピ 2:1-2： 「もしキリストにあって何か慰めがあれば、愛の中に何か愛情があれば、心を一つにして、同じ思いを持ち、同じ愛をもって、同じ心を持って、一つに固く結ばれなさい。」
• エペソ 4:3： 「平和の絆で結ばれて、霊の一致を保ちなさい。」
• テサロニケ第一 5:11： 「だから、互いに励まし合い、互いに築き上げなさい。」
• コロサイ 3:14： 「愛は、すべてのものを完全に結び合わせる帯です。」
• 使徒 2:42： 「使徒たちの教えに忠実にし、交わりを持ち、パンを裂き、祈りをしていた。」
• ヘブライ 10:24-25： 「互いに思いやりを持ち、愛と良い行いを励まし合いましょう。」

結論

2コリント13:11は、クリスチャンの生活における重要な原則を教えています。信者同士の愛や協力は、神の平和と愛を体現するものです。私たちは互いに支え合い、喜びを持って生活することで、より強いキリストの体を築くことができるのです。