コリント人への第二の手紙 3章1節の解説

聖句: 「私たちは自分自身を推薦する必要があるのでしょうか。それとも、あなたがたの心の中に私たちを証明する手紙が必要なのでしょうか。」

この聖句は、パウロがコリントの教会に向けて書いた手紙の一部で、彼の使徒としての権威について述べています。

この聖句の解釈

この聖句は、パウロの自分の使徒性や伝道者としての役割を強調する重要な部分です。彼は、彼自身から自分を評価したり推薦する必要があるのか、またそれが受け入れられるかという疑問を投げかけています。

マタイ・ヘンリーの解説

マタイ・ヘンリーは、この節においてパウロがコリント人に向けて、メッセージがどのように受け入れられるか、また彼の使徒性がどのように評価されるかについて言及していることを強調しています。彼は、「私たちは神の手紙である」と述べ、信者は自らの心の中に神の教えを持つことで他者に影響を与えることができるとしています。

アルバート・バーンズの解説

アルバート・バーンズは、パウロが何らかの物質的な証明や推薦状を求めているのではなく、真のクリスチャンの心の中に神の教えが宿っていることを強調しています。この聖句は、クリスチャンの存在自体が神のメッセージの証であることを示しています。

アダム・クラークの解説

アダム・クラークは、パウロの手紙が「生ける手紙」であることが重要であると説明しています。これは、信者たちが彼のメッセージを実生活を通じて表現することが重要であり、外部からの推薦や証明を必要としないという考えを支持しています。

この聖句の重要性

この聖句は、クリスチャンの生活と教えが神の言葉の生きた証であることを強調しており、以下のようなテーマに関連しています:

• 神の教えの内面的理解
• クリスチャンの影響力
• 使徒の権威と認知
• 信者としての生活の重要性

関連する聖句の交差参照

• エペソ人への手紙 3:2
• テモテへの第二の手紙 3:16-17
• ローマ人への手紙 15:4
• 彼らはどうして私たちのことを聞くことができるでしょうか？
• フィリピ人への手紙 3:14
• 第一コリント人への手紙 9:2
• ローマ人への手紙 1:16

結論

2コリント3:1は、パウロが信者に向ける権威と彼の教えの重要性を明確に示しています。この聖句の深い意味を理解することは、信者の生活と神の教えの関連性を把握する上で非常に重要です。