コロサイ人への手紙 3:2 の聖書解説

聖句： コロサイ人への手紙 3:2: 「上のことを考えなさい。地にあることを考えてはいけません。」

聖句の解釈： この聖句は、信者が心を上に向け、神の国や霊的な事柄に焦点を合わせるべきであることを示しています。地上の事柄に気を取られず、神が私たちに求めている価値観を持つように促しています。

解説の観点

以下に、この聖句に関連する重要な観点を示します：

• 天に目を向ける: マシュー・ヘンリーは、この聖句が信者に上にあるものに心を定めるように促す意義を強調しています。つまり、私たちの最優先は神の意志や福音であるべきです。
• 地に留まる誘惑: アダム・クラークは、地上の欲望や困難が私たちをどれほど容易に引き戻すかを警告します。この世の事柄に焦点を当てることが、霊的な生活に対する妨げになることを示唆しています。
• 霊的な成長: アルバート・バーンズは、神に従うことがどのように私たちの心を変え、霊的な成長を促すかを説明しています。上を見上げることによって、神との関係が深まるのです。

聖句の背景

コロサイ人への手紙は、パウロによって書かれ、教会に対する教えや戒めが含まれています。この手紙の中心には、クリスチャンとしての正しい生き方の重要性があります。特に、日常生活における優先事項について教えています。

関連する聖書の節

• フィリピ人への手紙 3:20: 「私たちの市民権は天にあります。」
• マタイによる福音書 6:19-21: 「地上に宝を積むな、天に宝を積め。」
• ローマ人への手紙 12:2: 「この世に倣ってはいけません。」
• エペソ人への手紙 2:6: 「天において私たちを共に座らせました。」
• 第一コリント 15:19: 「もしこの世だけに望みを置いているなら。」
• 第二コリント 4:18: 「見えないものを見つめよう。」
• ヘブル人への手紙 11:16: 「彼らはより良い故郷を望んでいます。」

聖書の交差参照としての価値

この聖句は、「天に目を向ける」、「この世に目を向けない」といったテーマに関連する多くの他の聖句と交差しています。以下のように、これらの聖句同士の関係性を理解することは、聖書の深い理解を助けます：

• フィリピ人への手紙 4:8: 「善いこと、立派なことを考えなさい。」
• コロサイ人への手紙 2:20: 「この世を世の基準で判断しているなら。」
• イザヤ書 26:3: 「心を尽くして主を支えにする者に、平安を与える。」

まとめ

コロサイ人への手紙 3:2は、私たちの心と頭を神の意志に向けさせ、地上の事柄に執着しないように教えています。聖書の他の箇所との比較によって、霊的な生き方の価値をさらに深く理解することができます。私たちが直面する日常の誘惑を乗り越え、神に喜ばれる人生を送るための手助けとなるでしょう。

聖書の 論評や交差参照に対する理解を深めるためのツール:

• 聖書のコンコルダンスや参照ガイドを使うこと。
• テーマによる聖書の交差参照を通じての深い学び。
• パウロの手紙を比較することで得られる洞察。